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生きるという事は死ぬまでにこの世に生を受けた事の意味を探す旅

エンターテイメントのチカラ

   

写真はPM3500内部

 

先日チャリティーマッチでゴールを決めたキングカズ。

試合前に日本経済新聞にコメントが載っていて、試合前にそれを読んでいました。

http://s.nikkei.com/hU9lOE

それだけにあのゴールは非常に心打たれるものでした。

 

その中でも気になったというか、なんか自分の中にもやもやしたものを表現されたのが

 

生きているとはどういうことなのだろう、サッカーをする意味とは何なのだろう。そういったことを見つめ直さずにはいられなかった日々のなか、思わず頭をよぎったのは「今のオレ、価値がないよな」ということ。

試合がなくなり、見に来る観客がいなければ、僕の存在意義もない。プロにとってお客さんがいかに大切か、改めて学んでもいる。

サッカーをやっている場合じゃないよな、と思う。震災の悲惨な現実を前にすると、サッカーが「なくてもいいもの」にみえる。医者に食料……、必要なものから優先順位を付けていけば、スポーツは一番に要らなくなりそうだ。

 

この部分。

自分は演者や選手でもない。その仲介やサポートをする立場故、もっとひどい。

そう、「今の自分に価値はあるのだろうか」という言葉がどうしても心の中にある。

ましてや、計画停電が実施される中、電気の必要性節電が世の中で話題となっている

自分は電気が無ければ何も出来ないという事をますます痛感する。

節電や停電には自分も協力をするし、すべきだと思う。福島の人々の気持ちを考えたら言葉にする事すら薄っぺらい。

 

昔先輩に言われたことがある。「現場に着いたらまず電源の確認をしろ。テスターで測れ。何千万もする高価な機材なんて、電気が無けりゃ鉄クズにもならない。」

そんな鉄くず以下の機材を目の前にして電気が無い自分はなんなんだと。

なんかすげー惨めな気持ちになるんだよね。

お客の大切さというのは以前から考えてるし、お客の目線で物事を考えるのは当然の事。

特等席で音楽を聞いている人間の為ではなく、できる限り客席の全てに対してを考えて

そして演者さんの立場からも考えて、トライアングルの関係性、そのバランスをとるのが自分である。

自分からお客さんへ届ける、演者からお客さんへ届ける、僕らもまた演者をサポートする。

それがリアルタイムで生で行われているのがライブである。

時には言葉にせずに、舞台と卓側との意思疎通という瞬間も存在する空間。

 

お客さんがいなければ演者も目の前にいない。そんな自分の存在意義は?

 

そして「娯楽」であること。そう、「なくてもいいよな」と言う部分。

無くても生きていける物である。在れば心は豊かになるだろう。

医者に食料、、の優先順位の中で、電気が無い状態では僕らエンターテイメントは優先順位は一番下だ。

 

電気が無い今、アコースティックライブを、と言われた時、僕らは不要になる。

道具 照明 音響 映像 という順番が舞台での偉い順番だ、と専門学校でも習うのだ。

道具、舞台が無ければ演目は成立しない。次に照明、真っ暗闇では成立しない。昔ならたき火だろうか

音響や映像が登場してくるのは舞台の歴史から言ってものすごく最近。

だから舞台では音響屋の地位はすごく低いんだぜと。まぁ20年くらい前の話かもしれないけど。

 

もちろん金が欲しくてこの仕事選んだ訳じゃない。金が欲しいならこんな仕事しなきゃいい。

(いや現実はもうツブシがきかないところまで来てるんだけどね)

あくまでも音楽に携わった仕事がしたくて、自分が経験した音楽による感動を

同じようにお客さんに届けることが出来ればな、そんな気持ち。

まずは演者が最大限に楽しむ事、その上で届けられる何かが在るはずだ。

 

とはいえ電気が無い。

 

自分はいったいなんなんだろう、自分は今迄何してきたんだろう

何が出来るんだろう、何も無いじゃないか。

アタマの中をどうしてもネガティブな事しか巡らない。

そんなときにどうやったって良い物が産まれる事はない。

 

じゃぁどうすんだよ

 

わかんね。わかんねぇんだこれが。

だからせめて、今はポジティブな事を考えたい。

前向きに。まっすぐにとは言わない。言えない。

明るく楽しく笑っていられるような毎日が欲しい。

 

ある程度の電気とエンターテイメントが許されるような風潮になった時

初めて僕らの出番になる。その時は最大限に出来る事をしたい。

いまはその為に最大限の準備をしたい。

本田みたいな台詞だな。

彼の言う準備という言葉にはものすごく深く重い意味が色々含まれている

 

全てのエンターテイナー、そしてそのスタッフへ

顔を上げよう。

僕らの仕事で出来る事はもう少し時期的に先の事になるかもしれない。

今はただひたすらじっと我慢しているしかない。

だからといって僕らが卑屈になる事もないし、ましてやネガティブになる必要も無い。

たしかに現場が無けりゃ不安になる。生きてく為の目先の金の心配もある。

それでもただ、しかるべきときの為に、強い気持ちと明るい心を持っていなければ、

演者をサポートする強い気持ちなんてもてやしないさ

たった数時間の本番の為に、どれだけの忍耐力で舞台を作ってきたことか

自分が今のエンターテイメントの仕事に関わろうと決めた時の自分の気持ちを思い出して欲しい。

それと

no music,no Life

僕らにとって無くても生きていける物ではないだろう?

無いと生きていけないものだ

 

俺は音楽のチカラを、エンターテイメントのチカラを信じてる。

どんなにどん底に落とされても、這い上がる事の出来る勇気がうまれるものだと思う。

たった一つのメロディーが沢山の人々を救う事が出来るんだ。

 

PMA!

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