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生きるという事は死ぬまでにこの世に生を受けた事の意味を探す旅

YAMAHAのCL発表会に行ってきました

      2012/05/02

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日本橋三井ホールで行われた、YAMAHA CLシリーズの内覧会にいってきました。発表当初疑問に思ったのは何の後継なのか、やはりM7系?という印象でしたが、YAMAHAとしてはそうではないとの事。新たなCL系統というラインナップの登場でした。
ちなみにCLはM7でも好評だったcenterlogicからとった冠との事。見た目からして確かに、ですね。問い合わせもやはり同じような内容が多く、YAMAHAとしては「機能としては5Dで受けていた内容の仕事がだいたい出来ます」との事でした。

まずコンセプトとしては「評価を得た部分はそのままに、新しい機能を搭載」とのこと。そしてそれは3つのキーワードから窺い知ることができます。

音質
操作性
機能性

気になる音質ですが、やはり音響卓なのだから音質は重視されます。原音に忠実なナチュラルサウンドの実現、高品位かつ、多彩な色付けが出来るエフェクト。普段のシステムや環境と比較してるわけではないですが、好印象な音のイメージでしたね。まぁこれは人によりけりなのでなんともですが。ただアナログ回路を全てゼロから再設計したそうです。これまでのどのコンソールとも違う音との説明でした。エフェクトに関しては、

ブレミアムラック
VCMテクノロジー、RND porticoを搭載、NEVE氏との協力

エフェクトラック
SPXを最大8台使用可能、GEQとしても使用可能

GEQラック
31バンド、16系統。15GEQ32系統も可能

もちろんそれぞれを独立して使用可能なわけです。NEVE氏との開発ってのはすげえなぁと。これも聴き比べしてないのでわかんないですけど、どんな変化をもたらすのか、楽しみですね。内覧会でのCLはまだ試作機段階で、動作しない部分もあったので、確認できてない所もありました。

操作性
セントラロジックをさらにブラッシュアップ。視認性の向上、リモート制御の充実。発色数増やし、タッチパネルの精度を向上。確かにタッチパネルの精度は上がってました。反応も動作もキビキビというイメージがあります。これは内部の処理能力が向上しているせいもあると思います。
フェーダーノブを大きく変更。どの角度からでもフィットするような形を採用。モーターパーツとしてはDM2000系のパーツを使用しているのだそう。慣れないので片手で4本扱うのはなかなか大変でした。
チャンネルディスプレイ、カラーバーを搭載。レイヤーで切り替えた時の視認性を向上させた。
今までの5Dのような表示ではなく、名前は8文字まで、5文字以上はサイズの調整してくれます。さらに選択しているつまみの情報表示も。HAやPANだけでなく、自由にアサインできるようになりました。

リモート制御の充実として、CL stageMIXに対応、有線LANポートから無線LANを接続可能、CL editorも同時接続が可能になる。1台のCLに対して1つのiPad、editorが接続できるそうです。

機能性
高い拡張性を誇るdanteに対応。数年前からダンテのカード出てましたが、今回は標準装備。メーカーも元々は通信系だったところなのでかなり強いのだとか。
最大八台のRioを同一ネットワークに組み込むことが可能になるとも聞きました。さらにスター接続、デイジーチェーンのいずれの接続形態にも対応可能!これは便利ですよね。現場によって接続しやすい方法が選択できるのはありがたい。EtherSoundを採用していたら、また違った卓になっていたかもしれないとも。
卓のセレクトとIOラックのLEDが連動し、パッチミスの際確認しやすく。
1台のRioを最大4台のCLで共有可能になる、ゲインコンベンセーション機能により、各コンソールが自分側のHAで調整ができる。これはどういう事かと言うと、今までステージボックスのHAは共有で、誰かが上げればみんな上がる、そんな使い方でしたが、4台のCLで自由にHAが扱えるのです。まずは共通となる大まかなところまでHAをあげておいて、ゲインコンベンセーションをONにすると、そこから各卓で自由に上げ下げ出来るようになります。モニター卓がある程度レベルとっておいて、FOHが気にせず弄るということが可能に。

ライブ録音環境との高い親和性
nuend live.ダンテ経由で64tr録音可能
USBメモリーレコーディング機能
音源の再生も可能

他のNUENDでも接続は可能だそうです。

他に確認したのはMMCコントロールとSMPTE同期に非対応であること。MMCコントロールはMIDI NOTEに再生機が対応してれば、NOTEは出せるようなので、abelton liveは大丈夫そうですね。O1v96iでは完全にliveとの親和性が高まるような仕様になってますので、今後やはり再生機はPCで、という事も増えるのではなかろうかとも思います。実際知り合いの舞台なんかはPTでたたき出ししてました。面倒そうだなと思いましたが、その都度現場でリハやlながら編集作業してるとか。なんでも現場で出来ちゃうと便利だけど何かと後回しにしがちで良くない事もありそうですけどねぇ。


CL5
72モノ。8ステレオ。16DCA,24mix.8mtx
cl3,cl1は入力数の違いと物理的なフェーダーの本数が違います。
触ってみた感想としてはやはりCL5がメインかなと。小さい現場、例えばLS9クラスをCL1でも行けるかなと。

ラインナップ詳細はこちら

 

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リアパネル共通、スロット3,オムニインアウト8ずつ
LAKEカードなどDCP追加も可能

OMNI INが8という事で、再生機系を入れたり、TBを立ち上げたり。個人的には少ないんじゃないかと思うのですが、あとはスロットでまかなうか、はたまたブース側にもRioを設置するのか?というところです。

 

全体的な印象としては、買いではないかと思いました。価格も思っていたよりも安く、M7CLを買うくらいならCLのほうが良いのではないかと思います。PM5Dとの比較は好みもありますが、自分は5Dが好きなのでなんとも。ただ設置場所に関しては客席3つ〜4つでイケちゃうので、便利だなぁと。IOを別にした事で可能になった事でもありますけども、奥行きも短くなって様々な場所でコンパクトかつダイナミックな操作性を活用できそうです。

色々考えてたら問い合わせしたい内容が浮かびました。また聴いて確認しよう。

価格は思った程高くはないですね。OP価格なのでココには書けませんけども。

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