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生きるという事は死ぬまでにこの世に生を受けた事の意味を探す旅

a day

Another Starting Line

2016/10/11

I'm home again

--帰ってきたよ。ただいま。そんな歌詞から始まるこの曲は、突然ショップに並び始めた。

全国にどれだけの数のCDショップがあるのだろう。いや、どのくらい残っているのだろうか。90年代、ハイスタンダードが活躍した時代。CDショップはそれはそれはあちこちにあって、様々な商品を販売していた。TKファミリーやミスチル、ミリオンがバカスカ出まくってた頃である。あの頃に比べて、タワレコやツタヤ、HMVというような大手CDショップ以外のお店はまだ残っているのだろうか。たくさんのキッズたちが、いや元キッズたちがSNSなどで広まり始めたCDショップに並んだハイスタ新作の画像を見て、夢か幻かイタズラかとショップへ向かったに違いない。そう、キッズたちはCDショップに帰ってきたのだ。そして沈黙を守り、CDを並べた店員たちは「おかえり」と笑顔で出迎えてくれたに違いない。

そして僕らからもすれば、「おかえりハイスタ!」なのである。様々なバンドが復活、再結成をする中で必ず真価を問われるのが再結成後のリリースだと思う。その代表たる成功例はユニコーンだと思うのだが。

それにしてもこの作品、ハイスタ再集結からのリリースという意味も深いものがあるのだが、告知なしでショップに陳列することで広まるということの意味。もちろんあっという間の拡散はSNSのおかげでもあるのだが、たくさんのキッズがCDショップに帰ってきた。ショップで並べられたCDのポップを見てCDを選ぶ。試聴コーナーで新しい作品に出会う。そんなI'm home again.もある。あっという間に20年くらい前に引き戻された感覚だ。CDを求めてショップへ走る。売り切れた作品をショップを巡って探す。今の時代にこんなことしなきゃ手に入らないCDがあるか?

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another starting line

この一枚を「ただいま」という言葉だけでなく、どことなくキッズたちが感じているもの、それはSTAY GOLDへのアンサー的なものではないかと思う。どの曲ということではなく、この一枚がSTAY GOLDであるハイスタを実証しているのではないだろうか。そしてずっと心のなかにみんなが持っていたものがSTAY GOLDだった。STAY GOLD出来ていないキッズがいたとしても、この一枚を求めてCDショップに走ることで、心の中に大切にしまったいた何かを再び引っ張り出したのではないだろうか。すべてのキッズたちはまた再び、ギターを、ベースを握ろうとしたのではないだろうか。ショップにCDを並べた店員さんのニヤニヤした顔はどんなだったのだろう。君のパパもママも一度は聴いてたんだハイスタンダード。言い方は悪いがウマイわけじゃない。発音だって良いわけじゃない。タダの音楽好きな高校生が自分たちのちからで海外に行ってライブやってFatと契約して日本でインディーズで大成功して自分たちでフェスやって。まさにヒーロー。憧れの存在。

でも実際本人たちにはいろんなことがあって。精神的に追い詰められた事もあった。ヒーローは実際は僕らと何も変わらないキッズだった。単にギターが好きな少年だった。ロックが好きなだけだった。どこに向かってるのか、何を目指してるのかわからなかった。なんとなく偉くなって地位も上がっていったけど、満たされたわけじゃなかった、そんな気がする。ある程度階段を登って見える景色に満足してたのではないか。でも誰かのために、何かをしなきゃと思ったときに、彼らは彼らにしか出来ないことをしてくれた。

もう何もかも、僕らの世代にとってハイスタはヒーローだ。ヒーローが舞い戻ってきて、けどこのままヒーローは3分のカラータイマーで去ってしまうんじゃないかって不安をこの一枚で払拭してくれた。最高の売り方で。タワレコのポップをまたみたくなった。ショップごとの売り方をみたくなった。店長のオススメアーティストを聞きたくなった。また、音楽に出会いたくなった。

このジャケットのような真っ直ぐな道だけではないかもしれない。今までだってそうだった。心のなかにしまっておいたSTAY GOLDを引っ張り出して、Another Stating Lineに立とうじゃないか。You are the star in your life.なんだぜ

 




-a day
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