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生きるという事は死ぬまでにこの世に生を受けた事の意味を探す旅

無印良品の対応が素晴らしい (無印良品スタッキングキャビネット)

      2014/11/26

無印良品の家具が結構好きで、いくつか使用しています。DIY出来るものは作ったりするようになったんですが、それでもやはりTV台というようなものはさすがにしっかりして欲しいものです。

2011年にスタッキングキャビネットAセットを購入しました。ネットではなく店頭で購入し、しかも展示品だったのか現品限りの格安商品で購入することが出来たのです。これは良い買い物をしたと当時の私達夫婦は大喜びをして、出来ることならば家具を無印で揃えられたらいいよねーなんて会話をしていました。

あれから3年ほど経過して、ある日帰宅したら

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なんということでしょう。粉々に砕け散っています。何があたったのか、どうして割れたのか、それをまず考えます。しかし帰宅するまでの時間、自宅には幸いな事に誰もおらず、奥さんと娘は実家に帰省してしていたので無人。となると泥棒でも入ったか???

しかし玄関には鍵もかかっていたし、各所の窓もしまってる、特に何か盗まれた形跡もなければ、そもそもTVボードの中身はガラスをわらなくても盗むことが可能である。じゃあ何かがあたったのか?

写真で分かる通り、ガラスの前にはテーブルがあり、何かが激突してくるには難しい隙間と角度である。

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ガラスの砕けた様子をよく確認すると、破片がものすごく細かくなっている。ヒビわれというよりは一気に割れたのかもしれない。確かに自宅の前の道路はここ最近大型車の通行量が多く、振動が激しい。しかしそんな振動で割れてしまうようならば製品として成立しない。超音波というせんも疑ったが、左側のガラスは割れていないのが不思議。いや、音波的なものだとすると発見はかなり難しいと思う。

なんでこんなことが起きるのか不思議に思っていたところ、上司から強化ガラスは突然割れることがあるということを教えて頂いた。

http://www.bandainamcogames.co.jp/am/info/pdf/hardenedglass_081105.pdf

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1341796483

そうなってくると強化ガラスというガラスそのものが強化ではないじゃないか。。。。そんなことを考えてもしょうがない、このパーツって取り寄せできるのかなと思いつつ、事例としても紹介すべく無印良品のサポートセンターにメールを送っておいた。そしてこのガラスのパーツも購入することができることが判明していたので、買わなきゃならんなぁと考えつつ、交換するには実は一旦キャビネットをバラさないといけないので大変だなぁと悩んでいたところ、サポートセンターから電話がかかってきた。

サポートセンターからの電話内容としては、ガラスが自然と崩壊したのは初めてのケースであるということ、ガラスは無償交換しますということ、何よりもまずは怪我がなかったどうかを何度も心配してくれました。ガラスは買わなきゃならんと思ってたし、3000円ならまぁいいかと思っていたところ、割れたガラスの破片を回収し、検証したいということで自宅に伺います、交換作業お手伝いいたします。ということでした。いやぁ、なんてサポートセンターとして鏡のような対応なんだろうと。まずはお客様の安全(safety)を再優先すること。即座に商品に否がある可能性を疑い、お客様の不便を改善すべく代替を即座に提案すること。確かに3000円程度の代替え品をだすくらい大したこと無いのかもしれない。でもそれですら出し渋るメーカーというのは多いものだ。そして回収には店舗から伺うので、店舗から連絡させますとのことでした。

数時間後、店舗の店長さんからお電話を頂きました。ここでまた恐ろしい対応が。

「スタッキングキャビネットそのものを交換させていただけないでしょうか?」

え?本体まるごと?ガラスだけじゃなくて?無償で?組み立てまで手伝ってくれるって??いやいやいやいや。ちょっと怖くなりましたw

店長さんの話だと、購入したのが2011年ということは震災があった年、おそらくは震災の影響を受けてお引っ越しをされ購入頂いたのではないかと想像しているのですが、、はい、まさにその通りです。震災により自宅の賃貸住宅に少々影響があり、生後2ヶ月の娘とたまたま買い物に出ていた奥さんは本当に怖い思いをし、即座に実家に避難しました。そしてもうこの部屋では子育ては出来ない!そんな話になり、本格的に自宅購入をした結果が今の家。

そして購入した方法が店頭現品限りということ。「可能性として展示品だったとすると、震災による影響を少なからず受けている可能性があります。天板がもしかしたら歪みやダメージを受けているかもしれません。その場合、TVが倒れてご家族に怪我でもあったらもっと大変な事になります。」

なんですかこの思いやり。

仮にこれがメーカーとしての方針として、全てにおいて無償で交換などの対応をすれば、今後もお客様は継続して顧客になってくれるかもしれない、またこの話をSNSなどで話題にするかもしれない(ええまさに)ほんのすこし商品を提供するだけで大きな効果が企業側にはあるという判断なのかもしれませんね。逆を言えば、ほんの少しケチった事により、イメージを大きく損なう可能性があります。これは見習わなければならないなぁと思いました。仕事の上で損得を考えて対応するのではなく、まずは顧客優先。なかなかできません。

そして今度店長さんがきて交換作業も含めて対応していただける事になりました。

今後も無印良品の商品を買い続けますよ、私は。

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