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生きるという事は死ぬまでにこの世に生を受けた事の意味を探す旅

親父のがん経過

   

とりあえず手術は終わりました。11:35手術室に入り、ICUに入ったのが15時前。だいたい2時間ぐらいのオペ。予定通りではないかと思います。
S状結腸を切除してみた所、大きな腫瘍が見られ、腹膜にも転移があったそうです。母親も妹もとにかく手術が無事に終わった事にすっかり安堵していますが、私自身は戦いはこれから始まったばかり、いよいよかという気持ちです。切除するだけのオペならば、そんなに不安には思っておりませんでした。
親父自身も手術前はなんだか肝臓の下側が痛むとか言ってたものの、いざ看護師さんが車いすを持って迎えにきたら歩いていけるだのなんだのだだこねるしまつ。病人としての自覚が無いのか、それともカラ元気なのか。ICUに戻ってきて麻酔が切れたあたりからいたくはないが違和感が耐えられないと。尿のカテーテルがどうしても嫌なのだそうです。看護師さん曰く、これは男性みんな同じ事を言うのだそうで。自分も覚悟して頭に入れておこうと思いましたね。なんせICUの隣の部屋からも同じ事聞こえましたから。結局背中からの麻酔を増量してもらってましたが、あまり効果はないようで。


術後はまずICUで一晩、その翌日に何もなければ個室へ移動。さらに翌日には大部屋に移動。癌の手術なのにそんなもんなのでしょうか。ちょっと意外だなぁと思いましたが、術式は切除だけですもんね。この程度なのかもしれませんね。びっくりしたのはこのあと2週間程度入院して、そのあとは抗がん剤治療を週に一度くらいのペースで生活に合わせてやりましょうって言われてたんですよね。これにはびっくり。そういうもの?

ステージ4の末期癌。肝臓に転移が見られているいるのでステージ別で言えば4になる。腹膜にも転移が見られて、そういえば、と母親が言うにはスキルス性の癌でしたって先生が言ってなかった?という。それって、、、?調べれば調べる程ろくな事が書かれていない。発見が遅れやすくたいてい重度にしんこうしてしまっていて生存率も低く。。。。とにかく医者に確認するしかない。

ひとまずは術後の回復をまつしか。そして問題はどちらかというと金銭。これが一番厄介。がん保険に入っていなかったのもあるけども、自営業だからとにかく辛い。仕事ができないのでその期間の収入が無い。どうも親父は人件費だけで自分の稼ぎをどうにかしていたらしく、材料費とか他の人間の人件費にはあまり上乗せしないで給料支払ってたらしい。リーマンショックや3.11の影響で収入が無かった時期が続いていたり。。持ち家のローンはまだ残ってるし、名義が弟と連名だからこれもまた問題。自営の支払い、銀行への返済。とにかく自営は何かと大変な事が多い。弁護士に相談にいって自己破産も考えなきゃならないとか。そうなると弟にも名義があるからどうなるんだ?とか。生活保護なんかになるのか?とか。もうよくわからない。正直病気というか癌に立ち向かうだけの精神力は親父にはあると思ってるんだけど、金銭面だけはどうにもならないんじゃないかって。それが一番心配だし、自分自身助けられる状況じゃないのもある。どうしたもんか。答えは見えない。

 

 

 - a day, canser